【初心者向け】トレードで学ぶ上で身につけるべきものの全体像を解説

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 こんにちは!望月ういのです。

 前回の記事(【初心者向け】トレードの概要についてざっくり解説!)では、そもそもトレードというものがどういうものかを解説しました。そこから「トレードを学んでみたい!」と思った方もいらっしゃると思います。この記事では、これからトレードについて学んでいこうと思う初心者の方に、どういう体系で学んでいけばいいのか?というイメージを持ってもらえるような全体像について、今回は解説していきます。

 YouTubeの動画でも同様の内容で説明をしているので良かったらそちらも見てもらえると嬉しいです!

動画

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内容説明

1. 身につけるものの全体像

 まず、私が考える「トレードを学ぶ上で身につける全体像」の結論の図を出します。以下の図です。

 ピラミッドのように下から積み上げるような図になっています。下にあるものが土台ですので、下にあるほど大事です。以降、一番下から順番に解説をしていきます。読んでいってもらえればなんとなくこの並びの意味も伝わるかと思います。

2. 基礎知識、システム・ツールの使い方

 まず一番下の「基礎知識、システム・ツールの使い方」です。これはそもそもこれがないとトレードできないよねという類のものです。

 基礎知識の例を挙げると、注文方法なんかがあります。注文方法がわかっていないと売買ができないのでトレードできないですよね。その他ですと、チャートの基本的な読み方とかでしょうか。チャートというのは、売買対象物の価格推移が表されているグラフのようなものです。一般的な折れ線グラフとかではなくローソク足と呼ばれるもので表示されていたりするので、ローソク足がなんなのか、何を意味しているのかといった知識が必要になります。

 システムの使い方というのは、実際にトレードを行う業者のシステムの使い方です。これは利用する業者のマニュアル等の操作説明を読む必要があります。慣れてくると大体各社似たような感じなのでわかってくるはずなんですけど、やっぱり業者によって使いやすいとか使いにくいとかはあります。「あれやりたいのにどうやるの~~」ということが結構起きます笑。

 ツールの使い方というのは、分析等を行うのに適したツールがあるのでそれの使い方のことです。いくつか代表的なものがあるかと思いますが、TradingViewというものを私は使っています。いろんなテクニカル指標を簡単に表示できたり、いろんなチャートを並べて表示できたり、バックテストできたり、ととても高機能です。基本的には無料で使えますが、表示できるテクニカル指標等に制限があったりするので、私は快適に使うためにも課金をして使っています。課金しても十分にもとがとれると思えるほど便利です。この使い方を覚えるというのもベースになる部分かなと思います。

3. 資金管理について

 下から二番目の部分が「資金管理」となっています。資金管理についてきちんと内容を話すにはいくつか記事にできるくらいになるので、それはまた別で記事を書こうと思います。ここでは、大雑把に資金管理の大事さについて話をしておこうと思います。

 資金管理というのは、その名の通り資金に関するものです。トレードをする上で資金は大事です。例えば現物株を買うのにも資金は必要ですし、証拠金取引をするにしても証拠金が必要です。

 トレードをやっていく中で、損失が出てしまう場面というのはどうしてもあります。勝率100%でトレードで勝ち続けるなんてありえません。そんなことができれば簡単に億万長者です。とすると、いつかは損失を受け入れなければならないことになります。

 こんな例を考えてみます。トレードを始める最初の資金が1万円あったとして、トレードの結果が以下の表のような形だったとします。

 1~9回目のトレードが全てプラス1万円になっています。ここまで勝率100%です。すごいですね。(というか、一回のトレードで倍にできるというのはほぼ無いです。架空のお話として聞いて下さい。)9回目を終えた時点で合計でプラス9万円なので、最初の1万円と合わせて10万円手元にあることになります。

 ここで、「あれ?俺ってトレード上手くない?だったら次はもっと大きく勝負しよう!」といった考えがよぎって大きな勝負に出た結果、大敗したとします。

 マイナス10万円となってしまいました。手元にあったのは10万円なので資金がなくなってしまいましたね。もうトレードを続けることができません。正直10万円ならまた稼いでくればいいとなるのですが、これが大きな金額だったらと考えるとそうは言っていられません。

 どうしてこうなったのでしょうか?どうすればこの事態を防げたのでしょうか?

 そういったリスクを管理するのが「資金管理」となります。

 トレードの世界から退場しないためのベースとなる知識なのです。ですので、ピラミッドの図の中でも下の方に配置されているのです。

4. メンタルについて

 次に「メンタル」です。

 これは実際にトレードをやったことがないと、どうして大事なのかピンと来ないかもしれません。トレード以外の例を出して考えてみましょう。

 今この記事を読んでくださっているあなたは対人戦のゲームをやったことがありますか?FPSでもカードゲームでも麻雀でもボードゲームでもなんでもいいです。やったことがある方はこういう経験無いですか?

  • 運悪く負けが続いてイライラして、さらに負けが続いてしまった……
  • 勝ち続けると「負ける気がしねぇ!」と万能感になって調子に乗っていたら大敗を喫してしまった……
  • 大会で負けたら終わりという状況で、そこそこ勝ち残って来たけど、負けるのが怖くなってきていつもはしないような後ろ向きな選択をしてしまった……

 おそらく覚えがあると思います。トレードでも似たようなことが起こります。

 トレードはお金が絡むので、もしかしたらもっと強い感情になるかもしれません。損をするかもしれないという恐怖、利益がたくさん得られるかもしれないという欲望、今エントリーしないと大きな利益をのがしてしまうという焦り、など。結構すさまじいものがあります。

 少し話はずれますが、長期投資を意外と続けられる人は少ないという話にも通ずる話かもしれません。

 メンタルに関しても知っておくと良い知識はあります。

5. 専門知識・技術について

 最後は、一番上の「専門知識・技術」ですね。

 「専門知識」というのは、トレードを行う上での分析のための知識になります。大きく分類すると2つにわかれるかなと思います。経済情勢がどうだとか、金利がどうだといったファンダメンタルズの知識と、チャートの形がどうだからどうかといったテクニカル分析の知識です。私はテクニカル分析の方が得意ですので、このブログではテクニカル分析に関する情報をこれからも掲載していく予定です。

 次に「技術」についてです。これは持っている知識をもとに実践的に分析してトレードができる力ということになります。知っていることとできることは違います。分析手法を知っていても、いざ実践でその分析って技術的に身についていないと案外できなかったりします。使っていないと忘れますしね。また、前段の「メンタル」にも絡みますが、わかっていたのにメンタルが邪魔してうまくできなかったというパターンもあります。トレードを習得するのは単に知識をつければいいというわけではなく、結構難しいのです。

 また、「技術」という言葉に、私は「直感的にできる」というニュアンスも含めています。中には知識は無くても「こういうときはロングしておけばいいんだよ」と経験的にわかったり、「なんだかよくわからんけどショートした方がいいと思ったからショートした」(うまく言葉で表現できないのすが、初心者の勘とは別次元の話です)みたいなことがあったりします。例えば、プロのスポーツ選手とかで、考えるよりも先に体が動いていた、みたいな話に近いと思います。そういった意味も込めてここでは「技術」という言葉を使っています。

 技術に関しては、ブログでどうにかできるというものではないのでどうするのが良いかはわかりません。一つ参考になるものとして、実際にテクニカル分析をやっている方がどういう考えでその分析をやっているか、について触れるのは一ついいかなと思います。感覚的なものでもあるので、最初は何を言っているのかよくわからないということもあるかもしれませんが、根気強くしがみついていると「ああ、そういうことか」と身を持って感じることができる、かもしれません。

 参考までに私が普段分析している内容をnoteで書いているのでよかったらみてみてください。何かの参考になれば幸いです。

6. 取り組む順番

 学ぶ順番についてガイドラインを示しておきます。

  1. 基礎知識、システム・ツールの使い方
  2. 資金管理
  3. 専門知識
  4. メンタル
  5. 専門知識

 少しだけ変則的になっています。順当に下から学んでいけば良いのですが、メンタルよりも専門知識を先に持ってきています。専門知識の勉強は終わりがないんですよね。学ぶことはたくさんあります。一つのやり方だけを極めてもいいのですが、それが通用しなくなったときに困るので、結局、常により良い手法を探求することになります。テクニカル分析だけでなくファンダメンタルズ分析なんかもありますし、トレードというよりは投資法という観点でも、ポートフォリオ理論やバリュー投資法などなどいろんな考え方があります。自分にあったやり方を模索し続けることになると思います。

 とするならば、ある程度のところで一旦切り上げて実践的にトレードを行うことになります。基礎知識と資金管理の知識があればそう大きな火傷を負うことは無いのではと思います(もちろんある程度の損失は被ることは前提です)。そして、実際にトレードをやってみるとメンタルの重要性がわかります。重要性がわかるので「ああ、ちゃんと勉強しなきゃ」というモチベーションになると思います。そこから勉強するで良いかなと思います。

 そしてある程度メンタル的にも安定するようになったら、より高みを目指して専門知識を付けていくという感じが良いかなと思います。

さいごに

 いかがだったでしょうか。初心者のうちは何を勉強したらいいのかわからないものと思います。この記事で一つの道しるべみたいになってもらえたら嬉しいです。

 いろいろな記事を今後も投稿していこうと思っていますのでまた見に来てくれたら嬉しいです。

 以上です。

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