
投資系Vtuberの望月ういのです。
投資の目的って意識してみたことってありますか?この記事を読んでくださっている方は、投資をやっているけど「そもそもなんでやってるんだっけ?」と振り返っている方、あるいは、投資をまだ始めていないけど気になっていて、どうして投資した方がいいのかを探っている方、といった感じではないでしょうか。
一般的に投資の目的としては、「老後のため」と「インフレ対策」として考えられていると思います。
ただ、中にはもっと何かあるんじゃないかとモヤモヤを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
ということで、この記事では下記のことを整理していこうと思います。
一般的に言われる投資の目的について
私が思う投資の目的の考え方について
自分の理想の方向性を見つけるためのヒント
是非最後まで読んで貰えたら嬉しいです。それでは、よろしくお願いします!
一般的に言われる投資の目的(老後/インフレ対策)
投資の目的としてよく挙げられるのが、以下の2つだと思います。
- 老後に備えるため
- インフレに備えるため
それぞれについて見ていきましょう。
老後に備える
年齢を重ねていくと、いつかは今と同じように働けなくなります。ですので、そんな状況になるのに備えて、現役のうちにしっかりお金を用意していきましょう!という考え方ですね。数年前に話題になった老後2000万円問題も、この文脈ですね。
こういう話を聞くと、「ちゃんと準備しないとな…」と思う人は多いと思います。実際、「老後のため」と意識すると、人は貯蓄や投資を続けやすくなる、というデータもあるようです。ですので、老後のために投資するという目的自体は、とても理にかなっていますし、私もまったくもってその通りだなと思っています。
この老後の話と近い考え方として、人的資本と金融資本 という考え方があります。これは『JUST KEEP BUYING』(※Amazonリンク)という本で紹介されていたものです。
人的資本というのは、かなりざっくり言うと「これから稼げる力の残量」 みたいなものです。知識やスキルは積み上がっていきますが、使える時間は年々減っていきます。これをトータルで見ると、人的資本は年齢とともに少しずつ減っていくという風に考えます。
そこで考え方として出てくるのが、減っていく人的資本の代わりに、お金が働いてくれる金融資本を育てておこうという発想になります。下図のようなイメージです。

人的資本を少しずつ金融資本に置き換えていけば、将来、働く時間が減ってもお金の面ではなんとかなる、というイメージですね。これも、老後に備える、という話ときれいにつながっていると思います。
インフレに備える
インフレが進むと、モノの値段が上がります。逆に言うと、お金の価値が下がるということです。例えば、年2%くらいのインフレでも30〜35年たつと、お金の購買力はおよそ半分になります。今100円で買えているものが、将来は200円近く必要になるというイメージですね。
そう考えると、現金のまま持ち続けるより将来価値がありそうと思えるものに形を変えておく、つまり、投資をしておく、というのは理にかなっている考え方になります。
株式のインデックス投資だと、長期で見た平均リターンが年4〜7%くらいと言われたりします。インフレ率が2%前後だとすると、それと比べると資産価値を守るという意味では納得感のある選択になります。(例えば、逆にインフレ率が2%でインデックス投資の年利が1%だと、物価上昇の速度の方が速くて、資産価値を守れていないということになります)
インデックス投資とは、日経平均やS&P500など市場全体の動きを示す指数(インデックス)に連動した運用をする投資方法です。具体的には、日経平均やS&P500といったあるインデックスに連動する投資信託を買うことが一般的です。代表的な、全世界に投資する全世界株式(通称、オルカン)といった投資信託の平均利回りは4~7%程度と言われています。
ここでインフレ率2%と例示したのには理由があります。基本的に金融政策を行う際に、インフレ率が2%になることをめざしているためです。経済成長と物価のバランスが2%程度だと丁度良いと言われたりします。
また、日本は長らくデフレ(インフレの逆で物価が下がること)に陥っていましたが、歴史的にも世界的にもインフレすることの方が多いようです。
インデックス投資をするからといって、金融資産が毎年必ず増えるわけではないです。短期では普通に下がる年もあります。
ですが、長期で見るとインフレ対策として投資をするという選択肢は妥当と言えます。そもそも物価が上がるのであれば、それに連動して企業の業績は良くなります。
例えば、これまでペットボトル500mlの水を100円で売っていたとして、物価が上がって120円になったとします。同じ本数だけ売れるなら、単純に売上は20%上がったことになります。
利益についても同様です。具体的に考えてみましょう。これまでペットボトル500mlの水を50円で仕入れて、100円で売っていたとします。1本売れたら利益50円ですね。これが物価が20%上がったとして、水を60円で仕入れて、120円で販売します。利益は60円ですよね。物価が上がる前の50円から60円と、利益も20%上がっています。
利益が伸びている企業の株価が同じということは考えにくいので、株価も上昇します。
上記のような思考から、株に投資するというのは、インフレ対策になり得るのです。
一般的に言われる投資の目的のまとめとモヤモヤ
これまでの話をまとめると、一般的に言われる投資の目的は、
- 働けなくなる老後に備えるため
- インフレでお金の価値が下がるのに備えるため
となります。
ここまで読んでいただいて、納得感を持ってもらえたんじゃないかなと思います。
ただ——
それと同時に、少しモヤっとした人もいるかもしれません。
この老後に備えましょうとかインフレ対策しましょうっていう2つの理由って、どちらかというとネガティブな状態を防ぐための守り、って感じなんですよね。「働けなくなるからその備えが必要です」「持ってるお金の価値が下がっちゃうから対策が必要です」言っていることはわかるんですが、これってワクワクする感じがしないんですよね……
ということで、次の章では、こう考えるとワクワクできるんじゃないか、という私が思う投資の目的を話してみようと思います。
投資の位置づけの捉え方の提案
結論:投資の目的として「選択肢を増やす」と考えてみてはどうでしょうか
結論を言うと選択肢を増やすためです。
「なんだ、そんなことか」と思われたかも知れません。
ですが、一歩踏み込んで考えてみましょう。選択肢を増やすという考え方は、「これができるようになるかもしれませんよ」という話になります。一方で、老後に備えるとかインフレに備えるという考え方は、「これをしないと将来まずいですよ」という話になります。要は、ポジティブな受け取り方かややネガティブな受け取り方か、の差ですね。
選択肢を増やす、ということについて想像してみましょう。もしあなたが、明日から働かなくても生活費の大部分がなんとかなる状態だったらどんな選択肢が生まれるでしょうか?
- 一度休んでみる
- 今の仕事が好きだから続ける
- 他にやりたい仕事があるからチャレンジしてみる
こんな感じで選択肢が出てくるのではないでしょうか。
ちなみに、FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期リタイア)した後も仕事を続ける人って結構いるようです。仕事を続けるということはリタイアしてないじゃん、といいたくなるかもしれませんが、細かいことは置いておきましょう。もちろん、完全に仕事を辞める人もいますが、好きな仕事だけやったり、やりがい重視で働くみたいな方も結構多いようです。
似たような話で、ベーシックインカムの社会実験をやったときにも、そういう人が多かったという話もあったりします。ベーシックインカムは何もしなくてもお金が給付される制度のことですね。
結局、何が言いたいかというと、お金のために働かなくて良くなった結果、様々な選択肢が増えたということです。
投資で資産を築くことで、「これしかない」という状態から「これも選べる」という状態になる可能性があります。つまり、投資の目的として「選択肢を増やす」という視点はかなり大きいと、私は考えています。
余談ですが、選択肢が多いほうが有利、というのはなんでもそうかなと思います。
例えば、私が水を売っているとします。水を売っている人は私しかいないとしたら、みんな私から水を買おうとします。私は誰に水を売るかどうかを強気に決める事ができますし、いくらで売るかも強気に決めることができます。一方、逆に私以外に水を売っている人がたくさんいるとします。私は水を誰かに買って欲しいのですが、水が欲しい人からすると私以外からも買える選択肢があるので、条件がいいとか仲がいいとか、そういうところから買うことになります。私はなかなか水が売れなくて困る、という感じになります。
似たような例は他にもたくさん挙げられます。就職とかもそうですよね。内定をたくさんとれた人は、より条件のいいところを吟味して選ぶことができて、なんなら他社にしようと思っています、と言ったら条件を良くしてくれるかもしれません。逆に、たくさん受けてようやく受かった1社という状況だと、選択肢が無くて辛い状況になるのは想像がつくかなと思います。
話が逸れましたが、以上、余談でした。戻します。
別の意味での選択肢を増やすとは
また少し違った視点で目的に繋がる話をしてみます。
投資を続けていると、自然とお金のことを勉強するようになります。例えば、以下のようなものです。
- 経済ニュース
- 世の中のお金の流れ
- 企業の仕組み
- 政治(経済政策)
などなど
最初はよくわからなくても、少しずつ解像度が上がっていくと思います。そうすると、世の中の見え方が変わってきます。
これは、お金に限らず知識全般がそう言えると思います。
例え話をします。ある絵画を見たとしましょう。その絵画に対する知識が何も無ければ、上手な絵だな、くらいの感想しか無いかもしれません。ですが、その絵画が描かれた時代背景や、何が描かれているのかが知識としてあると、見えてくるものや感じ方が変わってくるでしょう。
ちょっと伝わりづらかったですかね。アニメの聖地とかでもいいかもしれません。ある場所に行って、何も知らなければ素通りする風景かもしれませんが、あるアニメの舞台になったということを知った状態でその風景を見ると、アニメのシーンを思い返し、感慨深い感情を抱くのではないでしょうか。
そんな感じで、知識が増えると、世の中に対する解像度が上がります。解像度が上がると、楽しみが増えたり、心をより動かされたり、新しい気付きを得られたり、と人生を豊かにしてくれると思います。
これもある意味、選択肢が増えることにつながっていると思います。世の中に対する解像度が上がると、自分の興味の可能性が広がり、長期で見ると思いがけない経験をするきっかけだったと思うこともあるでしょう。
どんな選択肢を持ちたいか
前の章では、投資の目的を「選択肢を増やすため」と捉えてみました。
選択肢を持つという考え方をすると、次の問いが出てきます。
自分はどんな選択肢を持っていたいんだろう?
より具体的には、下記のようなものでしょうか。
- どんな暮らしがしたいのか
- どんな働き方がいいのか
- どこで誰と生きたいのか
ということで、「あなたの理想のライフスタイルを考えてみましょう!」と言われても、ピンと来ない人のほうが多いと思います。
じゃあ、どうすれば考えられるか?これについて話をしていきます。
「理想のライフスタイル」という話が唐突に出てきた感じがしたかもしれません。「どんな日常を送りたいか」と言い換えてもいいかもしれません。生きていく中で色んな選択肢が出てくると思います。それらの選択肢は何かを叶えるための手段だと思います。どんな仕事をするのか、といったものも手段だと思います。では、その手段の先にある目的は何か?と考えっていった先は多くの場合「こんな最高の/幸せな日常を送りたい」に行き着くと思います。朝が苦手だから昼まで寝る生活がしたい、音楽が好きだから音楽に触れていたい、だったら夜とかに授業終わりの学生に楽器を教える仕事をしよう、みたいな感じで、仕事が叶えたい日常のための手段になると思います。そういった意図で、ここで「どんな日常を送りたいか」すなわち「理想のライフスタイル」というテーマを挙げました。
理想のライフスタイルの探し方
少し例え話をします。
「好きな食べ物は何ですか?」と聞かれたときに、まだ一度も食べたこと無い料理を「これが好きです」とは言えないですよね。実際にいろんなものを食べてみて、「あ、これ好きかも」「これは別に普通だな」「これ俺の口には合わねーな」となると思います。そうやって少しずつ「好きな食べ物」がわかっていくはずです。
自分が送りたい人生やライフスタイルを探すのもこれと似ていると思っています。最初から完璧な理想を決める必要はなくて、いろんな生き方を知る中で、「これは好きかも」「これは違うな」と感じていけば、それで十分だと思います。
大事なのは、最初から一生変わらない理想を決めなくていい、ということです。時間が経てば、価値観が変わることもあります。20代では魅力的だと思っていた生き方が、30代ではしっくり来なくなることもあるでしょう。でも、選択肢を持っている状態なら、
- 方向を変える
- 一度立ち止まる
- 別の道を選ぶ
こうした選択をすることができます。これも「選択肢がある」という状態の強さです。
じゃあ、具体的にどうやってその選択肢を知っていくか、ですけども、必ずしもさっきのひとまず食べたことないものを食べみる、みたいにいきなり何かに挑戦しなくてもいいと思っています。例えば、
- 本を読んでみる
- 誰かの発信を見てみる
- ライブ配信やSNSから、その人の日常の雰囲気を感じてみる
こういうことでも十分ヒントは得られます。
あとは、「これやってなんか意味あるのかな?」と思えるようなことでもやってみることもいいと思っています。
例えば、友達から「ここから東京まで歩いてみようぜ」と誘われたとします。歩いていくと数日かかる見込みです。結構しんどいですよね。いや、わざわざ歩いていって何になるの?普通に電車で行けばいいじゃない?タイパ悪いよ!と思うかも知れません。ただ、それをやって得られた経験から新しい何かが見つかるかも知れません。
人は何も意識しないで過ごしていると自分と似た生活・自分と近い価値観・自分と同じくらいの収入帯、こういう人たちに自然と囲まれやすいです。「人は、自分のまわりにいる5人の平均年収になる」なんて話もありますよね。これって、年収だけじゃなくて、考え方や生き方にも当てはまると思っています。
だからこそ、意識的に「自分と違う生き方」を覗いてみたり、自分の枠の外に出てみようとする意識は大事だと思います。実際覗いてみたり、やってみたりして「自分には合わないな」と思うのも、立派な収穫ですし「こういう生き方、ちょっといいかも」と思えるものに出会えたら、それは理想を考える上で大きなヒントになるでしょう。
投資をしていれば、見つけた理想を叶えられるというものではありません。ただ、ある程度の資産を築くことで「いくつかの選択肢を持てている状態」でいることはできると思います。
まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 一般的には老後やインフレに備える目的で投資を語られる
- 投資を人生の選択肢を増やすための手段になり得る
- 理想のライフスタイルを探してみよう
大事なのは、「選べる状態」でい続けることだと思っています。投資は、そのためのひとつの手段にすぎませんが、とても現実的で、多くの人にとって再現性のある手段でもある、と私は思っています。もし今、「自分は、なんのために投資しているんだろう?」と、少し立ち止まって考えている方がいたら、この話が自分なりの投資の意味を考えるきっかけになっていれば嬉しいです。
正解はひとつじゃありませんし、誰かと同じである必要もありません。自分なりの目的が見えてくると、投資との付き合い方や日々の生活も少し変わってくるんじゃないかなと思います。
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