話題になっている例の件について

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 あまりこういうことに触れることはしないのですが、ラブライブ!関連×金融関連ということなので、少し触れたいなと思いました。しばらく活動休止になった声優さんにはしっかり療養して元気に復活して欲しいなと思います。

 何があったかわからない状態でこの記事を読むのもしんどいと思うので、どういう点で話題になったかをとてもざっくり書きます。クレジットカード作ると推し活できるよ、というもので、リボ払いが初期設定でうんぬんかんぬん、クレカの利用金額で特典がつくだとかなんとか、などのようでした。

 これの善悪について語るつもりはありません。正直個人的にはなんとも言えないな、と思っています。推し活カード自体はすでにある仕組みだったみたいですし、難しいですよね。

 一番触れたい点としては、その辺りの倫理観って難しいですよね、というところでした。私も仕事をする上でとても考えさせられるテーマだなと思っています。

 どういえばいいか難しいのですが、私は普段は科学技術に関する仕事をしています。私の働くところの偉い人が昔こう言っていたんです。

「技術者は社会に与える影響が大きな類まれなる能力を持っているからこそ、高い倫理観が必要である」

と。

 これを初めて聞いたとき(というかこの一回きりしか聞いたことないですが)、確かにそうだなと思いました。私が扱っている科学技術分野も、使い方によっては簡単に人を殺めたりなんたりしてしまえるものです。さらに、私は現在それなりの権限を持って仕事をしています。だからこそ、なおさら倫理観については考えさせられている気もします。

 そんなこんなな背景があって、今回の例の件を知ったときに、「自分だったら果たして防げたのかな?」という点が気になりました。

 結果を求められるプレッシャーがあって、周りからの同調もあって、他もやっているから、みたいな状況下で冷静な判断でストップをかけられただろうか。

 行動経済学で「サンクコスト」という考え方があります。「埋没コスト」とも言ったりします。これはなんなのかというと、「これだけ費やしたんだからもう後には引けない」という心理のことです。ギャンブル的なものだとイメージしやすいと思います。これだけお金をかけ続けたんだから、もう大当たり引くまでやめられない。ソシャゲのガチャとかでもいいです。今は天井がある場合が多いですが、天井がないとすると、ここまでガチャ引いたから、もう目当てのもの引くまで止められない。って感じです。なんとなく伝わりましたかね?

 プロジェクトとかでもそうです。多くの人が関わっていて、すでに予算と時間を投じた状態できっぱり止めるのは結構難しいです。「サンクコスト」って恐ろしいんですよね。結構強烈な心理効果です。「サンクコスト」という心理を人がもっているから人類は存続できている、という側面もあるのですが、まあこれはまた別のお話。。。

 冷静な判断をするためには、環境が大事なのかもしれないなとつくづく思います。一人の人間が思考して背負うには重いです。人ってそんなに万能じゃなくて、一人でなんでも完璧にできる人なんてほとんどいないと思います。だからこそ他者と支えあっていろんなことを成し遂げていくんだと思います。何か重要な判断をしないといけない場合は、忖度なくいろんな意見を言ってもらえる環境が大切だと思っています。

 私も普段仕事をしていて、周りの人に言われて「はっ!」とすることが多いです。本当にいろんな人に助けられています。ありがとうございます。

 あとは責任と決断ですね。リーダーの仕事は、決断すること、決断したことに対して継続的なリスク管理、というシンプルなものに帰着するという考えもあったりします。良いリーダーになれるよう私も精進していきます。いや、なんの話だ。

 いつも通り、思考しながら思考を垂れ流すような感じで記事を書いているので、まとまりがない内容になってしまいましたが、今回はこれで終わりたいと思います。

 重ね重ねになりますが、休止されている声優さんが元気に復活するのを祈っております。

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